九谷焼奥義、赤絵細描!!!!

九谷焼


みなさんこんにちは!


工芸品ブロガー(になる予定)のたうろすです!!


今年2023年1月に九谷焼の卸団地である、「九谷陶芸村」に行きました。

その時に撮影した写真とともに、九谷焼の茶器セットをご紹介します!

九谷焼技法についても解説していますので、ぜひお楽しみください!


九谷焼の特徴


九谷焼の特徴の一つは、上絵付けという技法にあります。


上絵付けとは、本焼きした陶磁器の釉薬の上に、顔料で紋様を描き、再度焼く技法のこと。

九谷焼では、小さな筆や顔料を使って、花や鳥、風景などの美しいデザインを鮮やかな色彩で表現します。


赤・青・黄色・紫・紺青の釉薬、いわゆる「九谷五彩」がとても有名ですね!


九谷焼の上絵付は非常に繊細でたいへん時間がかかりますが、

その結果一つ一つの九谷焼製品は個性的で、まるで美しいアート作品のよう!


海外の陶芸マニアの中でも、「ジャパンクタニ」としてたいへん親しまれています。

では、前置きはこのへんにして、さっそく見ていきましょう!


青粒割取(あおちぶわりとり)



「つぶ」がなまって「ちぶ」と言うそうです。


青粒は一粒づつていねいに点を盛るように打っていく技法で、点の大きさや間隔を一定に保つために、

高度な技術が必要。


湯呑の絵柄には、人物・山水・孔雀牡丹、そして急須には松の木と庭園も入っています。


まさに、「役者は揃った!」という感じですね。


九谷オールスターズといったところでしょうか笑

いや~それにしても美しい。。。

本金山水(ほんきんさんすい)



こちらは、薄絵と盛絵という技法が使われています。


「薄絵(うすえ)」は、不透明の絵具をうすく塗り重ねることで、

水彩画のようなグラデーションを表現する技法です。

たいして「盛絵(もりえ)」は、筆ではなく、一珍(いっちん)とよばれる絞り袋から

クリーム状の絵具をだして、デコレーションケーキのように描かれます。

この茶器セットも、背景の中にしっかりと富士山や松の木が存在感をだしてますね!


寿老赤絵文(じゅろうあかえもん)



こちらは、「赤絵細描(あかえさいびょう)」と呼ばれる技法を使った茶器になります。

「赤絵細描」とは、”弁柄(べんがら)”と呼ばれる鉄分を含んだ赤い顔料を用いて、

髪の毛ほどの細かい線で花鳥や人物などの文様を描いていく技法。

葉の一本一本まで見事に描かれています。

あかえさいびょう!


なんか思わず口にしたくなるカッコいい技法ですね!



必殺、赤絵細描!!



花詰(はなづめ)




こちらは「花詰(はなずめ)」という技法を使った湯呑になります。


「花詰」とは、器全体に花模様を敷き詰めたあと、それぞれの輪郭を金で描いていきます。

色絵と金彩のハーモニー!!!

写真では伝わりづらいですが、実物はまさに豪華絢爛な美しさです!


まとめ


いかがでしたでしょうか。

九谷焼の技法やデザインにはさまざまなものがあり、

その中には古九谷(江戸時代)から伝わるものや、近代の名工が編み出した技法もあります。

新たな技法も加えながら進化していく九谷焼。

今後も見逃せませんね。

ぜひこの九谷の伝統技法が途絶えないように、

これからも若い世代が受け継いでいってほしいものです。


必殺、赤絵細描!


そいぎんた~

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